全東信の破綻と与信管理
全東信に貸していた金融機関は60を超えます
貸出金融機関:朝日新聞
https://www.asahi.com/sp/articles/ASV793628V79PLFA006M.html
結果的に粉飾していたのですが、
そもそも粉飾していたことに
気付くことはできたのでしょうか?
個人的には、以下2点が、
財務的分析にバイアスをかけたと思います。
1.決済代行業であり、通常の与信判断モデルでは評価しにくい
2.預金は潤沢で不動産には一切担保が設定されておらず懸念が軽減された
とはいえビジネスモデルとしてはハイリスクです。
簡略化すると、
カード会社からの回収は1ヶ月後、
顧客への支払は5日後、
というサイクルなので、
売上増運がどんどん膨らんでいきます。
常に調達をし続けなければならず、
金利上昇局面では、
利息負担がかなり重たくなります。
ですので、
(粉飾ありの)財務諸表では
大丈夫に見えるが、
手放しでは与信を取りにくい、
という取引先だったと言えます。
そこで
保全と与信管理の観点でみると、
丸々損失となった金融機関もありますが、
預金と相殺した金融機関や、
クレジットカード会社に対する
立替金や売掛金債権に
集合債権譲渡担保を設定していた
金融機関もありました。
与信管理の濃淡が分かれた事案と言えます。
