粉飾事例「堀正工業 負債総額282億円」①|2024/11/22配信分

猿樂です
(このnoteについて)
年末年始にかけて、
粉飾決算(の発覚)が更に増えるのではないか
と予想しています。
年越しはそもそも
資金繰りに窮する企業が増えやすいことに加え、
今年・来年に関しては
・金融機関のスタンスの変化
・金利の上昇
といった要素も絡むため
「バンザイ」する企業が増えると思います
そこで、今回から複数回で、
近年の大口負債倒産事例をピックアップしていきます
まず初回は、粉飾の代表例ともなった
「堀正工業」についてとりあげます
ベアリング商社であった堀正工業は
過去に業績が悪化した際、銀行から融資を断られたことで
「利益の出ていない決算書では貸してもらえない」
と感じ、粉飾に手を染めました
2003年から20年にわたり決算書を改ざんしていましたが
その手口は、
①売上と利益を水増しし
②B/Sもそれにあわせて調整
③各金融機関ごとに別々の決算書を出す
という極めて典型的なものです
おそらく動的分析(例えば資金運用表)から顧客聴取
をきちんとしていれば見抜けるものだったのでしょう
しかし、それがとてつもなく緻密に、
長い期間をかけて露見せず行われてきたことで
「疑うに疑えない」企業
となってしまったものと思われます。
担当者「これ、なんか異常値出てるんですけど」
前任者「ああ、あそこは◯◯やってるから。問題ないよ」
担当者「了解ッス」
のようなやり取りが脈々と受け継がれてきている
そんな姿が想像できます
粉飾に手を染めてしまうと、当該企業も戻れませんが
粉飾懸念をスルーしてしまうと、金融機関も戻れません
一見、超優良企業で他行競合が激しいと尚更です
他方で、堀正工業の場合は、
単純に架空利益分の納税と、借入利息支払により
借金が雪だるまになったと言えない点があり
次回でそうした点に触れていきたいと思います。
参考:
東京商工リサーチ
https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1197835_1527.html
https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1197835_1527.html
