貸出金利が上げられない理由|2025/04/25配信分

猿樂です
(このnoteについて)
貸出金利を上げるのに
苦戦している信用金庫が多いとのことです。
貸出金利の上昇、信金は銀行の半分以下 規模で差
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB098II0Z00C25A4000000/
その理由はいくつかあると思いますが
交渉するフロントの視点で考えてみました。
元々、メガバンクや地域首位行は
貸出金利が低い中でも、
伝統的な貸出利ざや以外の収益や資産運用で
大きな利益を稼ぎ出していました
高度なファイナンスのアレンジ手数料や
個人への投信販売手数料だけでなく
アセット(与信)を伴わない手数料も多様です
しかし、それらを構築するには
①人的なスラック(余裕)がある
(しかも優秀な人材の余裕がある)
②取引先に支払い能力がある
という要件があります
そうした要件は、
中堅以下の地域金融機関では満たしにくく
・部署はできても、メンバーがいなくて進まない
・外部業者頼りで収益性が低い
・数少ない対象先に焼畑農業的に営業
といった形であまり上手くいきません。
メガバンクはじめ、地域の大手行は
手数料を得る手段が多いため、
個社との金利交渉において
総合採算で考えられます。
上げられるところはきっちり上げる
上げられないところは手数料でカバー
という腹積もりで臨めるので、
交渉のカードが多いです
しかし、
手数料でカバーできない金融機関は
金利だけで交渉しなければならないケースが多く
難しさを感じやすくなります
預金集めも困難を極めることが予想され、このままでは
思ったような「金利ある世界」になっていかないかもしれません
